アドレスの使い分けには気をつけよう。

Gmail!

アドレス、いくつ持ってる?

Gmail、Yahoo!メールを使っている人は多い。iPhoneを使ったことがあればiCouldのアドレスも持っているかもしれない。他にも携帯電話会社のキャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp等)やプロバイダのアドレス(ビッグローブ、ぷららやエキサイト等)を使っている人もいるだろう。
特に最近はSIMフリーのスマートフォンが普及しつつあるため、キャリアメールの代わりにフリーメールを使っている人が多い。

フリーメールアドレスといえばGmail

そんなフリーメールの代表格といえば、みなさんご利用のGmailだ。
え、Yahoo!メールだって?
確かにYahoo!メールを使っている人は相当多い。私も当然使っている。
そういう人はYahoo!メールでよいと思う。
ただ、友達との連絡等やサービス登録をすべてGmailでしているのであれば、それは高リスクだということを理解して欲しい。

あらためてGmailとは

Gmailはグーグルが提供するGoogleアカウントのサービスのひとつだ。アンドロイドのスマートフォンを使うほぼ全ての人が半ば強制的に使わされているサービスである。

Googleアカウントではどんなことができるのか

  • メール(Gmail)
  • カレンダー(Googleカレンダー)
  • 地図(Googleマップ)
  • 写真や動画、ファイルを保存するクラウドストレージ(Googleフォト、Google Drive等)
  • 文書や表計算シートの作成(Googleドキュメント)
  • SNS(Google+)
他にもスマホアプリや動画を見る時に使うGoogle Play、アンドロイドスマートフォンを紛失した時に探し出す機能もある。場合によってはGoogleアカウントを使って他社サービスにログインすることもできる。実に様々な機能があるのだ。

Googleは我々のことを知っている、知りすぎている

Spying

そして、Gmailを含めたGoogleアカウントには、我々の行動記録が含まれる。例えば検索履歴、YouTubeの閲覧履歴など。履歴が残ることによって、もう一度観たい動画を楽に探すことができる。グーグルは蓄積した情報によって我々の趣味嗜好がわかる。それ故グーグルの提案するおすすめアプリや動画はけっこういいところを突いてくることが多い。
それはそれで非常に便利だ。だから私もグーグルは最大限活用している。
しかし、(我々が自ら許可しているからなのだが)グーグルは想像以上に我々の個人情報を知っている。
検索履歴が残っているので、当然我々が過去に恥ずかしい検索をした記録は全て筒抜けだ。どんな買い物をしているのかすら相当程度把握できるだろう。
またGmailの連絡帳ややりとりの履歴でどんな人と親しいかを知っている。我々は写真や動画もグーグルに預けている。そこに写っているのが誰なのかもグーグルにはわかるかもしれない。極端な話をすると、自分の撮った写真に写っている、私が知らない誰かさえも、グーグルは知っているかもしれない。
アンドロイドスマートフォンを使っている場合はさらに深刻だ。我々が今どこにいるのかすらグーグルは知っている。

ロケーション履歴がオンの状態でタイムラインを見てみると。例えば平成28年12月26日(月)の私の行動記録。自宅から全部記録が残っている。こわっ…

もちろんこれらは我々が許可をしないかぎり収集されない(ことになっている)。
もちろん、場合によっては我々の移動記録が残っていることは悪いことでもなかろう。犯罪に巻き込まれた行方不明者を探す有力な手がかりになるだろうし、どうしても場所が思い出せなかった店に再び行ける日が来るかもしれない。
だからこういった記録を残しておくのは自由に行えばいいと思う。
だが、そんな情報を残しているアカウントを他人とのやりとりに使うのはかなりリスキーな行動だといえる。
アドレスがわかるということは、パスワードさえ入手できればログインできてしまう。もちろん最近はセキュリティーが強化されているため、普段と異なるアクセスは通知がされるようになっている。
だが、メインアドレスを不用意見知らぬ人に伝えるのが得策でないことは火を見るより明らかである。

全てフリーメールでもいい。使い分けが大事。

私は自身で取得したドメインがあるので、我が家だけのアドレスを持っている。しかし多くの人がそういう状況であるわけがない。
私も全てが独自メールなのかというとそうではない。むしろ普段使いはフリーメールがメインだ。ただ、フーメールをいくつか使い分けすることによって情報漏洩リスクを下げている。
具体的には、親しい友人知人とやり取りする私的なアドレス、仕事で使う公的なアドレス、ウェブサービス等に使うアドレスを分けることが重要だ。
アドレスを3つ取得すればそれで済む…といえなくも無い。しかし最後のウェブサービス向けアドレスは、できれば無料のサービス等で使うアドレスと金融機関等に登録するアドレスを分けたい。

そこで便利なのがエイリアス

そんなことをしているといくつアドレスがあっても足りない。また増えすぎると管理がなおざりになってしまう。適正に管理しないなら全く意味がない。
最近のフリーメールはそんな需要に応えてエイリアス機能も持っているフリーメールもある。

エイリアスとは

1回のサービス登録で複数のアドレスを持つことができる機能だ。
実はGmailにもその機能はある。○○@gmail.comの○○の後に+××と付け加えれば良い。
○○+××@Gmail.com宛てに送信すると○○@gmail.comに届くという機能があるからだ。
でもこれだと元となるアドレスは一目瞭然だ。そしてアドレスに + という記号が入るため古いシステムからだと送受信に問題が発生するかもしれない。

Outlookなら完全に別のアドレスが取得できる

一つのアカウントに複数のアドレスを付与できるフリーメールがある。それがOutlook.comだ。Outlook.comはMicrosoftアカウントのメール機能だ。Googleアカウントと同じようなもので、Windowsのユーザーに紐付けされる。outlook.comからメールアドレスを取得すると、エイリアスの機能によりひとつのアカウントに10個までアドレスを作成できる。この機能を使えば、一つのメールボックスで全く異なるアドレスを使い分けることができる。
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