クラウドストレージ OpenDriveを導入してみた(2)

PERSONAL Unlimited Planへのアップグレード

無償版のOpenDriveは仮想ネットワークドライブよように振る舞うこと意外にはほとんど利点がない。同様のサービスにはBitcasa等があるが、転送速度や容量を考えると、他のサービスをサービスを使う方がよいだろう。

 OpenDriveの真価は個人無制限プラン(PERSONAL Unlimited Plan)を使ってこそ発揮される。このプランでは月額$12.95または年額$129でストレージ容量が無制限となるプランだ。
 このプランは外付けHDDを使うかのように、自宅PCのバックアップに使う為にあるものだと思う。外付けHDDは年々容量が増加しているものの、概ね1万円くらいで販売されているものが多い。毎年HDDを購入することはあまりないが、故障しやすいHDDよりも低リスクにデータのバックアップを行え、しかも全てのファイルをどこにいても取り出すことができるようになることを考えれば$129/年は悪くない選択肢だと思う。

アップグレード法
1. Facebookで「OpenDrive」のページを探す。

Facebookには10%引きセールのリンクがある。こちらから契約しよう。

2. これで少し安価に契約できる。

決済はドル建てだ。円安なのが残念。

3. 必要事項を入力

クレジットカードは必須だ。

4. 完了

5. 設定画面

クラウドストレージでバックアップをする理由

私がこのようなサービスを使いたいと思ったのは、大事なデータが入ったHDDを落として破損してしまった経験があるからだ。普段は複数HDDにバックアップを取っていたが、趣味である音楽の録音音源は非常にデータが大きく、仕方無く一つのHDDに格納していた。だが私は(正確にいうと私の家族が)そのHDDをテーブルの上から落下させてしまったのだ。このような苦い経験から、クラウドで保管したいと考えるようになったのだ。

 勿論クラウドサービスを使わなくても、RAID1でミラーリングすればよいのだが、1セットあたりHDDを2台用意するためのスペースはない。そして電気代とHDDの更新費用が嵩む。そう考えると毎年数TBずつ増加していくデータを外付けHDDで扱うのは現実的ではないと考えるようになった。

検討した他のサービス

実は他のサービスでもよかった。候補はいくつかあった。無償版ではOneDrive、GoogleDrive、Dropbox、Box、Copy、Bitcasaを使用している。そしてOneDriveは有償版も使用している。それぞれ用途別に使い分けている。私の使い分けはこうだ。

OneDrive 録音データの共有(練習録音など)
OneDrive(有償)Windows IDで紐付けられたWindows PC間のデータ共有(マイドキュメントの代替)
GoogleDrive 各種データの記録(使い方は曖昧)
Dropbox 作業中データの一時保存、データ共有
Box スマートフォンで撮影した写真の保管庫
Copy 使いにくかったので現在は使用していない。未整理のデータが詰まっている。
Bitcasa ブログに使うスマートフォンの写真をアップロードするのに使用している。

 上記の既に使用しているサービスを使ってもよかったのだが、このうち容量無制限のプランがあるのはBitcasaだけで、しかも今はかなりの高額になってしまった。
 また、Dropbox等は実ファイルがローカルにコピーされるため、HDDを圧迫してしまう。OneDriveは設定によりクラウドのみで保管することもできるが、数10TBを預けるには莫大なコストが掛かる

 このように考えた結果、月1000円台で無制限にデータを預けられるOpenDriveが候補に挙がった。

 ストレージ容量が無制限のサービスは他にもSurDocがある。こちらは価格面では非常に魅力的だったが、創業の古いOpenDriveの方が信頼できるかなと思い、月あたり500円ほど高いがこちらを選択した。

使い勝手

アップロード

データのアップロードは非常に簡単だ。仮想ネットワークドライブの様に振る舞うOpenDriveに任意のファイルまたはフォルダをコピー&ペーストすればよい。

 但し残念ながらアップロード速度は全く安定していない。おおよそ1MB/秒~7MB/秒くらいの速度がでるが、速度がどれくらい出るかは気まぐれのようにも思える。軽いファイル1つだけをアップロードしようとすると200kbpsしか出ないときもある。また、注意しなくてはならないのは数10GiBのフォルダをアップロードしようとすると、アップロード速度が非常に遅くなる。数100kbpsしか出ず、半日経っても20GiB程しかアップロードできていないこともある。HDDの全データをバックアップしたい方は相応の忍耐を必要とするかもしれない。

300GiBの転送をしようとしたらフリーズしたかのように転送速度が遅くなった。

1.2MB/秒程度になることが多い印象。

既に150GiB程アップロードを行ったが、ファイル数が数100あったり、数10GiBを一度にアップロードしようとすると極端に遅くなる(200~500kbps程度)になってしまう。アップロードの際は数GiB毎に小分けするのが賢明だ。

デフォルトの設定は公開状態になっていることに注意

初期設定のまま使用すると、アップロードしたファイルはリンクが生成される。このリンクを知っていれば、ダウンロードが出来てしまうので注意が必要だ。この設定は簡単に変更できる。

アカウントの許可:
公開(誰でもこのフォルダーのファイルにアクセスできます)
限定公開(URLを知っている人のみこのフォルダーのファイルにアクセスできます)
非公開(あなた共有するコンタクトのみこのフォルダーのファイルにアクセスできます)
 
 自分で公開しない限りはURLを知られることはほとんどないが、万が一を考え設定は「Private(非公開)」にしておくことをおすすめする。

上記の様にさまざまな設定を行うことができる。

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