最近はいろいろあったなぁ。
12月20日。なんとか卒論を提出する。
本当にギリギリだった。
12月23日。
ふたつの演奏会に行く。
南大沢と練馬という離れた場所だったため、どちらも全部を聴くことができなったのが悔やまれる。
ひとつめの演奏会は首都大学東京エリカ混声合唱団第39回定期演奏会。
今年の東京都合唱祭では正直かなり微妙な演奏を聴かせてくれたが、今回の演奏会ではいつものエリカらしい演奏だった。
この合唱団のいいところはユニゾンが美しいことだと思う。ユニゾンが揃っているのは当たり前のことなんだけど、大学合唱団ではそれすら出来ていないところが多い。
そしてさらにベースが音程・声量共にしっかりしていて、しかも声が美しい。ベースの充実がハーモニーの構成をカチッと決めてくれる。来年のエリカも大いに期待できると思う。
しかし、音楽作りに関してはまだまだ課題が多い印象。フレーズのはじめと終わりがいつもバラバラするので締りがなく聞こえる。また、ベースやアルトと比べるとソプラノ・テノールが貧弱でメロディーラインが埋もれてしまっている。それはバランスが悪いのではなく声が揃っていないからだと思う。
また音の強弱が機械的で音に味がない。ピアニストがとても上手だったのでピアノ付きの曲ならなんとかいけるが、無伴奏になると音楽が崩壊する。機械的な強弱とビートのない息遣いではどんな音も個性を失う。もう少し音楽に合唱を通じて伝えたいものを持って欲しいと感じた。
来年のさらなる飛躍に期待したい。
そしてふたつめの演奏会は東京理科大学グリークラブ第40回定期演奏会・女声部ユニゾン第19回定期演奏会。
1ステが聴けなかった。同じく聴きに行った後輩曰く1ステがめっちゃ面白かったらしいのでちょっと残念だった。演奏会はOB・OGも出演していたからか、とてもあたたかい感じの空気に包まれていた。団にイニシアチブをとる団員がいないのか、少し消極的な演奏だった。しかし女声は幅広い年齢の方が集まって歌った効果がでていて、曲をうまく表現できていたと思う。
最後のステージの「混声合唱とピアノのための『祈らなくていいのか』」は指揮者の引野裕亮先生の作曲。曲はすごくいいところともうちょっとと思うところがあったけど、合唱交響詩みたいな感じでよかったと思う。こういうメッセージ性の強い合唱曲は、今回の理科大みたいに全年齢的な合唱団にとてもよく合っていると思う。僕は普段コンクール志向が強いせいかこういう曲を聴くことはほとんどないけれど、ライフワークとして合唱に親しんでいる多くの合唱人にとって、こういう曲は演奏会という大きなイベントにぴったりでとてもやりがいのある曲だし、この曲を聴くであろう歌い手の家族や友人にもいい思い出として心に残る曲になると思おう。
また聴きたい曲のひとつ。